特集
第3号
ハブに気をつけろ!!

西表と言えば、ジャングル。ジャングルと言えば、毒ヘビ。
そういう連想をする人も少なくないはず。
わたくしHP管理人も西表で唯一キライなところは「
ハブ」が居る事でした。
ですが、何十回も来島し、時には数ヶ月滞在することがあっても、
まだ数回しかハブと遭遇していません。
それに「
西表のハブはキョーレツな毒を持っているんだろう
とも思っていましたが、沖縄本島にいるヒメハブなどに比べると
そんなに毒性は強くないようです。
そのへんところをガイドスタッフ タカイッつぁん(高市 澄人)に聞いてみました。

ガイドスタッフ 高市 澄人

西表のハブ

毒ヘビにかかわらず、へびを怖がる人はたくさんいます。
ヘビのいない所に住んでいるイヌイットですら、ヘビを忌み嫌う伝説があるそうです。
ところが実物のヘビはとても美しく、比較的おとなしい生き物です。
ここ西表にもたくさんのヘビが生息しています。
中でも最も有名なのがハブですね。
日本最強の毒蛇という邪悪なイメージがあるからでしょう。
西表に生息しているハブはサキシマハブ(クサリヘビ科)という種類で
沖縄本島や奄美大島にいるヒメハブより毒性は弱く、致死率も攻撃性も低いとされています。
それを証明するかのごとく、山道を歩いていてハブに咬まれるのは、先頭を歩いている人ではなく
2〜3人目と言うことがよく言われます。
人間を見た瞬間、わき目も振らず襲い掛かるのではなく、我が身を守るため仕方なく咬むのです。

みなさん、こんにちは!!年末年始の御旅行の予定は決まりましたか?
西表で暖かいお正月もいいものですよ!
ぜひ、おいでください。

ですから農作業中に咬まれることが最も多く、それ以外で咬まれることは稀で、
観光客の方が被害にあうことはほとんどありません。
それより滑って転んだり、ハチなどに刺されることの方が確率的には高いでしょう。
いずれにしろ野外活動をする時は、足元を固めましょう。
スリッパ、サンダルはもっての外です。
ハブ以外にもアブ、ヌカカ、場所によってはヒルなどもいます。
傷口からバイキンが入り破傷風になることもあり得ます。
野外で最も有効なのは、長グツです。
ハブに対してもかなり防衛力があります。
長袖、長ズボン(ジーパンはあまり良くない)、
長グツ、軍手が理想です。

蛇足になりますが、私はハブに咬まれました。
家の近くだったので、サンダルでした。知らずに一度またぎ、その次二度目に咬まれました。
咬まれた瞬間は、まるでバットか何かで、叩かれたような衝撃を感じました。
こちらでは「
ハブに打たれる」という所以です。
すぐに毒ぬきキット(ポイズンリムーバー)で、毒を吸出し大事には至りませんでした。
咬まれて10分位、毒は体内で広がらず、留まるそうです。
もし、不運にも咬まれた場合は口で毒を吸い出しましょう。
(ただし、口内炎などがある場合は、そこから毒が入ってしまう危険があります)
吸い出したら、即座にうがいをし、速やかに医師の診察を受けましょう。

むやみにハブ(ヘビ)を恐れず、正しい知識を身につけていれば、まず安心です。
ハブは、人を咬む為に生きているわけではないのですから。

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