月刊ロビンソン小屋第５号特集

ようこそ、釣り地獄　西表へ！
西表では、様々なスタイルの釣りを楽しむことが出来る。
大物ねらいの釣りや、ライトタックルのルアーフィッシング、
釣って楽しい食べておいしい釣りまで、まさに、釣り天国!!
がしかし、
その裏には世にも恐ろしい　
釣り地獄
　が潜んでいるのだ。
今回は、恐るべき西表釣り地獄を紹介しよう。

カヌー釣り地獄は何と言っても灼熱地獄だ。
この地獄は、真夏より、ゴールデンウイークなど４月、５月に堕ちることが多い。
ロビンソン小屋のカヌーはカナディアンカヌーなので、デッキも広く、腰掛けて釣りが出来る。
川で釣りをするには最適であるが、次の事に注意しなければ、カヌー釣り地獄へ堕ちてしまうだろう。
曇っていても長袖、長ズボン、帽子の着用
曇っていても西表の紫外線は内地の比ではない。
特に４月、５月、内地から来た人は、下地が出来ていない状態なので、
いきなり肌を露出すると、大変な目に会う。
首のうら、腕、ひざ、特にひざは腰掛けて釣っているので、曲げたまま焼いてしまい、
歩く事も、しゃがむ事も出来ず、２、３日はおとなしくしていなければならなくなるのだ！！

リーフ釣り地獄は、根掛かり地獄だ！！
年に数回、大潮の干潮時だけ楽しめるリーフ釣り。
しかし、ポイントを熟知していないと、釣りどころではなくなる。
リーフエッジ（珊瑚礁の切れ目）は、複雑な地形をしていて、
タナの深さや着水点をわずかでも間違えると、一発で根掛かりする。
ハリスから切れてくれれば良いが、道糸から切れてしまうと、
足場の悪いリーフの上で、全て仕掛けを作り直すことになる。
やはりここは、釣り地獄の閻魔大王ロビンソンの指示どおりにしなければ、
釣りに行ったのか、仕掛けを作りに行ったのかわからなくなる。
愚かな釣り人Ｋ氏は、２投連続で仕掛けを全てぶっ飛ばしてしまい、
リーフ釣り地獄へ堕ちて行った。
（そーです。わたしです）

究極の釣り地獄！それが月ヶ浜（浦内川河口）夜釣り地獄だ！
一度はまるとなかなか抜け出せないこの地獄は、とにかく釣れない地獄だ！
まずは昼間のうちに２０ｃｍほどの魚を港で釣っておく。
そして、ロビンソン小屋閉店後、人気のない浦内川河口へ行き、
巨大な釣り針に、昼間釣った魚をセットし、５０号ほどのオモリを付けて投げ込んでおく。
後は、天の川を眺めながらひたすらアタリを待つ。
一回の釣行で１度アタリがあれば良い方で、ほとんどは何の釣果も無く、空しく帰って来る。
しかし、それでもこの地獄から抜け出せない理由は、釣れればデカイからだ！！
巨大なカワシビ（ゴマフエダイ・マングローブスナッパー）や
ガーラ（ロウニンアジ・ジャイアントトレバリー）が過去、何度か釣られている。