ロビンソン小屋ギャラリー植物編
第6号
特集

みなさん、こんにちは!!もうすぐ待ちに待ったゴールデンウィークですね!!
釣りやカヌーやシュノーケリングもバッチリ楽しめる、良い季節です!
西表で夏を先取りしましょう!!

さて!今回の特集は西表の植物!
日頃からカメラを持ち歩くガイドスタッフ高市澄人が、自ら撮影した植物を解説します。

ハイビスカス

沖縄では定番の花ですが、色のバリエーションが多く、年中咲いているので、
私たちにとっては、馴染み深い花です。
とまっている蝶は、オオゴマダラという、日本で一番大きな蝶です。
さなぎは、なんと金色で、誠に美しい。

デイゴ

沖縄の県花です。この花が季節はずれに咲いたり、
異様にたくさん花をつけたりする年は、
大きな台風が来る、といわれます。
根拠はあまりないのですが、言い伝えのなかには、
自然のメカニズムの真理をあらわしたものも多く、
気象海象予測の発達した現在でも、
ばかにできない一面があります。植物たちは生き残りをかけて、
自然に対応しています。逆の言い方をするなら、
それだけ適応能力があるゆえ生き残ってきたともいえます。
山奥深い、ジャングルにひっそりと咲くランの仲間です。
西表は、野生ランの宝庫です。もちろん国有林、自然保護区、国定公園内なので、
採取は、堅く禁じられています。また、自然の中に自生している姿こそ、
素晴らしい趣があるのです。

ヒゲナガキンギンソウ

クワズイモ

その昔、ロビンソンがイノシシ狩りに、山へ入った時の写真です。クワズイモは、その名のごとく食べられません。
煮ても焼いても食べられません。絶対に食べないでください。もし、万が一食べた場合、
濃厚な味噌汁が特効薬とされますが、民間療法なので、本当に効くのかどうか保証できません。
牛には効果があるそうです。また、葉っぱの汁にもかぶれる物質が含まれるので、無闇に切らないように。
観賞するだけにしてください。さわらぬクワズイモにただれなし。

ゆうな

夕方になるとオレンジ色に変色する花です。
一日に2色になる花なんて、おもしろいと思いませんか。

くちなし

ヒナイ滝上に汗をかきかき登っていると、
風に乗って甘い良い香りが漂ってくることがあります。
よくあたりを見回すと、白い可憐な花が咲いています。
見た目の美しさより、漂う香りの素敵な花です。

サキシマスオウ

根っこが板状に発達する面白い木です。
根っこの部分に手をあてると、微かに水を吸い上げる
細かい振動が伝わります。波のようにうねった形の根っこは、
とても芸術的です。かつて、山の中を彷徨している時、
小山の山頂に二本のサキシマスオウが、
ひっそり恋人同士のごとくよりそって生えていました。
この木は、おおむね低地に繁殖するのですが、
植物の常として例外もあるのです。

ヒカゲヘゴ

幹が鱗状で、いかにもジャングルにふさわしい、シダの仲間です。
恐竜のいるころから、繁殖していたので、
植物の老舗とでもいいましょうか?
別に進化しなくても大丈夫と言う見本ですね。
必ずしも進化することが、生き残る方法とはいいきれないようです。
人類も、学ぶべき点が、多々あると思います。

オヒルギ

汽水で繁殖できる日本では珍しい熱帯、亜熱帯性植物。
膝のようなかたちをした独特の根っこを持っていて、
呼吸根あるいは、膝根とよばれ、酸素を取り込みます。
西表の川の大半に繁殖していて、初めて見る人は、口をそろえて
「ここは、ほんとうに日本ですか?」と吃驚します。
年中花を咲かせ胎生種子をつけています。
時が満ち胎生種子は、川に落下しますが、
ほとんど海に流されてゆきます。
干潮時、運よく地面に刺さるとそこから芽がでますが、
他は、遠くへ旅をします。
ひょっとすると自分たちに適した場所に偶然流れつく可能性を求めて。
風まかせ、波まかせです。広く分布することによって
絶滅の危険を回避できるのです。同じところに同じ種類の動植物が、
集中すると、環境の変化著しい場合、全滅の危険性が高くなります。
ヒルギ類は、その点、適応能力が高い植物です。
地球温暖化によって、あなたの住む町にもヒルギが繁殖し、
マングローブを構成する日が来るかもしれません。

怪しげキノコ

名前はわかりません。全体がぬめぬめしていて、実に怪しげです。
菌類もたくさん生えています。高温多湿なので、
きのこにとっては、天国なのでしょう。
なかには、地中のシロアリの巣からニョキニョキ生えてくるきのこも
あります。また、人間の膝の高さにもなるニオウシメジという、
おいしいシメジもあります。

モンパの木

昔は、シガテラ毒の毒消しとされました。
また、加工しやす
い木なので、
ミーカガンという沖縄発祥の水中眼鏡の材料として
使われました。
デイ
ゴほど有名ではありませんが、
デイゴ以上にたくさん自生しています。
海岸を
散策されたら、探してみてください。

ムサシアブミ

食虫植物のように見えますが、サトイモの仲間です。
面白い形だと思いませんか。

ガジュマル

ガジュマルの大木の下で焚き火をすると、沖縄の妖怪キジムナーが現れるといわれます。
どんな図鑑を調べても、キジムナーは載っていません。
イリオモテヤマネコを目撃するよりも難しいことでしょう。
見える人には、見えるらしいので、ガジュマルの木を見かけたら一度探してみてください。
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さて!次回の月刊ロビンソン小屋は
ゴールデンウィーク特別号です!
毎日西表の様子をお伝えします!忙しくて、どこにも行けない方!
気分だけでも、西表を楽しんでください!

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