ロビンソン小屋トピックス
バスプロ下野正希!西表初釣行記!!
〜西表の渓流に40代の少年を見た!〜
さて、わたくしロビンソン小屋HP管理人‘Kou’は、東京在住であります。
西表での釣り以外では、バスフィッシングにハマリ、
週末は福島県の桧原湖に
‘黒鱒サバニ 海人’を浮かべ、スモールマウスバスと戯れております。
わたしがバスフィッシングを始めた頃、雑誌やビデオでバス釣りを学び、バスプロという職業があることも知りました。
そして、初めて名前を覚えたバスプロは下野正希氏でありました。
その下野氏が釣り雑誌「バスワールド」の取材で、イリムティバス(オオクチユゴイ)を釣りに西表に来島し、
その現地コーディネートをロビンソン小屋が引き受けたと聞き、半ば無理やり夏期休暇を取って、
取材釣行に同行しました。今回はその時の様子をお伝えいたします。
7月22日、取材班は台風9号の影響による強風と伴に来島した。
上原港で、下野プロ、バスワールド編集長(原さん)、カメラマン(播本さん)、
そしてバスフィッシング界の功労者、下野プロのマブダチ、今は何をしている人なのかよくわからない服部宏次氏を、
やや緊張しながら出迎えた。
取材の日程は23日、24日が、海でGTやカジキなどのBigGameを行い、
25日、26日にロビンソン小屋の案内で、浦内川上流にてオオクチユゴイ、西田川でのカヌーフィッシングという予定だ。
しかし、台風9号の接近にともない、天気は良いものの、風が強く海は荒れ模様。
海での釣行は、マリンボックスさんのガイドで行われたが、大変なロケだったらしい。
詳細については、8月26日発売の「バスワールド10月号」をご覧いただきたい。


7月25日、取材班4名に、ロビンソン小屋オーナー・ロビンソン、ガイドスタッフ高市、そして私‘Kou’の7名は、
チャーター船で浦内川上流部に向かった。
船着場のある軍艦岩に到着後、徒歩でマリウドの滝を見下ろす展望台に向かう。
カメラマンの播本氏は、私と同じく爬虫類が苦手らしいのだが、
下野プロはいたずらっ子のごとく、トカゲを捕まえて、播本氏を脅かしていた。
展望台までは通常の観光コースであるが、滝つぼに下りる道はなく、
食料と大量の飲料(下野プロお気に入り’小岩井ミルクとコーヒー’含む)、ロッド、食後のデザート・パイナップルを担いで
急斜面を下りなければならない。ハブや毒虫に脅えながら、無事、浦内川の渓流にたどり着いた。
展望台から見たマリウドの滝
下野プロにとってイリムティバス(オオクチユゴイ)は、アマゾン川のピラルクと同じぐらい釣りたかった魚であるという。
早速フライロッドを振り、ドライフライでピンポイントを撃っていく。
下野プロは言う。
「わしはな、バス釣りより、フライフィッシングの方が、体に染みついとんねん!」
数投でヤマメが釣れそうな流心から、イリムティバスを引き出した。
西表に到着したその日に、大身謝川で初イリムティバスを釣っていたらしいのだが、
その顔には、一釣り人としての喜びが溢れていた。
下野プロには、仕事としての釣りとプライベートでの釣りに、ちがいはないようだ。
さらにヤブコギをして、マリウドの滝つぼに到着。なにか、とんでもない‘ぬし’がいそうな雰囲気だ。
かつて、誤って滝つぼに落とした空き缶を、ビッグバドにバイトするラージマウスバスのごとく、
丸呑みにしていった魚が目撃されている。
フローターを浮かべて撮影しようという案もあったのだが、それはちょっと勇気が要りそうだ。
まずは下野プロがフライロッドを振る。何匹か釣った後、ルアーロッドに持ち替えさらに追加。
サイズは30cmに満たないが、かなりの数の魚がいるようだ。
そして我々も釣らせていただいた。ロビンソンと高市は、ロビンソンオリジナルの夜光貝のスプーンで数匹GET!!
わたしは小さめのスピナーベイトで釣った。しかし、一箇所につき一匹といった感じで、後が続かない。
思った以上に警戒心は強そうだ。性格はバスより、やはりヤマメに近い感じがする。

やがてスコールがやってきた。荷物を担いで道なき道を歩き、汗だくになった体には心地よい雨だった。
雨をさえぎるものは何もないので、半ばお茶漬け状態の弁当を食べ、そろそろ帰途に着こうとするが、下野プロはまだ釣っている。
カメラマンもカメラを片付けてしまっているのに。
「わしより、釣りのうまい人はいっぱいおるけど、釣りが好き!言うことに関しては、だれにも負けへん!!」
その言葉にウソはないようだった。
マリウドの滝つぼで、フライロッドを振る下野プロ
どこでも入っていく西表原人 高市
今回、使用した
オリジナル夜光貝のスプーン
下野プロにプレゼントされた
ロビンソンも自ら作った夜光貝のスプーンで
goodサイズをGET!!
翌日7月26日は、早朝から西田川でカヌーフィッシング。
11時前後が最干潮のため、6時にカヌーを出した。西表の朝は遅い。この季節でも6時はまだ薄暗い。
わたしは、下野プロと同船し、エレクトリックモーターの代わりを勤めさせていただいた。
満潮から下げだったので、けっしていいコンディションではない。思ったとおり、ボイルが見られない。
#12のフライロッドで、マングローブの際を撃っていくが、やはりアタリはない。
前方のマングローブ林の中を、我々に気づいて逃げていく、四足の動物がいた。もしかしてヤマネコか!?

そして西田川のベンドでターポンのボイルを発見。ロングキャストで狙うが食わせることは出来なかった。
ルアーロッドに持ち替え、ペンシルベイト、ミノーを撃っていく。時折、チェイスはあるがフッキングには至らない。
ふつうなら集中力が途切れてしまうところだが、下野プロは淡々とショアラインを撃っていく。
そして、ロックエリアのシェード(日陰)にミノーを投げると数匹のクロダイが追ってきた。が、シェードの際で引き返してしまう。
再度キャストするとカワシビ(ゴマフエダイ)がヒット!なんとか魚の顔を見ることができた。
カヌーフィッシングの後は、下野プロの希望でテナガエビ釣りをすることになった。
短い渓流竿を持って、大身謝川の上流へ分け入った。
小さなエビ針に米粒ぐらいの練り餌を付け、エビのいそうなポイントに入れておくと、ゾロゾロと這い出してくる。
テナガエビの頭は透明なので、シュポッ!と練り餌が入っていくのが見える。いわゆるサイトフィッシングだ。
いち早くアワセのタイミングをマスターした下野プロは、次々とテナガエビを釣っていく。
編集長の原さんも服部さんもすっかりエビ釣りにハマッてしまったようだった。
釣ったエビを、ロビンソンがその場でから揚げにする。軽く塩をふり、みんなでつまんだ。ご想像のとおり、この上なく美味だ。
ロケの最後は、八重山ソバを食べに、ほしずな亭に向かった。
麺類にうるさい下野プロもかなりお気に召したようで絶賛していた。

下野プロはビデオやテレビで見るのと同じく、こよなく釣りを愛し、狩猟本能むきだしで、
童心に戻ったように西表での釣りを楽しんでいた。
「今度は冬にイノシシ撃ちに来よ!」
と、下野プロは原編集長に言う。
「そういえば、バスワールドって、バス釣りの雑誌だったよなぁ・・・」などと思いつつ、西表での取材を無事終えた。
下野プロ!ぜひまた来てください。今度は下野プロが仕留めたイノシシを担がせていただきますぜ!

今回、雑誌の取材ということで、プロのカメラマンの横で、私がバチバチ写真を撮るのもどうかと思い、
控えめに撮らせていただいた。詳しくは9月26日発売の「バスワールド11月号」をご覧いただきたい。
また、今回は取材のため、特別にガイドを行いましたが、通常ロビンソン小屋では、
浦内川上流およびマリュウドの滝つぼへのガイドは行っておりません。ご了承ください。

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