さて今回は、西表島に流れ着いたいろいろな漂流物について御紹介いたします。
が、その前に、
皆さんは日本列島の真ん中ってどのあたりだと思いますか?
「東京かなぁ、もしかすると名古屋あたりかも?」
なんて人、けっこう多いと思います。
たしかに大抵の日本地図は、琉球諸島が左上に別枠で書かれているので、
日本列島全体の長さや、西表が日本本土からどれくらい離れているか、
イメージしづらいと思います。
日本国の最北端・北海道・宗谷岬から、一般人が行ける最南端・沖縄県・波照間島までを
直線で結んでみて、その丁度真ん中は、山口県と島根県の県境あたりなのです。
以外に南というか、西というか、そんな感じしませんか?
本土最南端の鹿児島県・佐多岬から、人が住んでいる日本最南端・波照間島までの
南西諸島(薩南諸島、奄美諸島、琉球諸島)が、
いかに長く連なっているかがわかると思います。
で、西表島は琉球諸島の一部、八重山諸島(石垣、西表、波照間、竹富等)のひとつです。
日本列島の端の端に位置しており、日本本土より、はるかに台湾に近い、東シナ海にあるのです。
そんな場所に浮かぶ西表島ですから、いろいろ妙なものも流れ着いたりします。
今では、ほとんどプラスチック製になってしまった、浮き球。日本では作っていないし、
ほとんど使われてもいないので、他国から流れてきたのかもしれません。
でも、ガラスなんて壊れやすい素材の浮き球が、遥かな距離と時間を渡って
西表に流れ着いたと思うと、ロマンを感じませんか?